「沖澤のどか」さんがフランス東部ブザンソンで行われた第56回ブザンソン国際若手指揮者コンクール決勝で優勝されました。
沖澤のどかさんが優勝した「ブザンソン国際若手指揮者コンクール」は過去、1959年に小澤征爾さんが優勝されたコンクールです。日本人としては10人目の優勝で、女性では初!
【沖澤のどか】ブザンソン国際指揮者コンクール優勝!! https://t.co/UoWPC47BFO pic.twitter.com/DRwEc2Kc7m
— 旬速!エンタの焦点 (@mtm7antena) September 22, 2019
「世界の沖澤」となる沖澤のどかさんについて調べてみました!
「世界の沖澤のどか」を作った環境とは?
お母さんがピアノを趣味で習っていて、レッスンに一緒について行っていたことから自然にピアノに興味を持ったそうです。
沖澤のどかさんがずっとピアノを弾くので、お母さんはレッスンをやめてしまったそうです。
毎日毎日ピアノを弾き、12時間もピアノを弾いていたこともあるそう。
また母方の叔父が趣味でチェロを弾くことから、姉妹でチェロも習うようになりました。
お姉さんの沖澤直子さんは、現在プロのチェリストとして活躍されています。
沖澤のどかさんが高校2年の冬にオーストリアに短期留学したことがきっかけとなり、そこで感じた刺激で、音楽に対する考えが一新。音楽の道を目指すことになりました。
でも、受験まで1年という中、楽器で音楽大学を目指すには時間が足りない・・・
そこで楽器を使わない指揮科なら大丈夫かも、と指揮科を受験。
現役ストレート合格されました。
藝大に進学したものの、さまざまな困難にぶち当たり半年間、大学を休学。
一度は指揮者の道を諦めたものの、恩師との出会いで再び指揮者の道を目指し、現在に至ります。
一度は諦めかけた指揮者への道、巨匠ムーティからの「Be Yourself」を胸に進む――東京国際コンクールの覇者 沖澤のどか|音楽っていいなぁ、を毎日に。| Webマガジン「ONTOMO」 #冲澤のどか https://t.co/6qhUzwVZ2u
— 寅次郎 (@totokichi0520) September 23, 2019
音楽一家に生まれた環境、そして素晴らしい恩師に出会えたことは「世界の沖澤のどか」を作り上げた良い環境であったのは確かですが、
その後の沖澤のどかさんの困難をのりこえた努力が実った証ですね。
沖澤のどかさん経歴
1987年生まれ
東京藝大指揮科から同大学審修士課程修了
現在はハンス・アイスラー音楽大学ベルリンに在学中
2011~2012 オーケストラアンサンブル金沢 指揮研究員
師事:田中良和、松尾葉子、高関健、尾高忠明、C.エーヴァルト
オペラ指揮師事:H.D.バウム
井上道義、下野竜也、P.ヤルヴィ、N.ヤルヴィ、K.マズア、R.ムーティ各氏のマスタークラスを受講
コンクール受賞歴
第18回 東京国際音楽コンクール〈指揮〉 1位 及び 特別賞、斎藤秀雄賞受賞
第7回 国際ルーマニア国際指揮者コンクール 3位
第56回 ブザンソン国際若手指揮者コンクール 1位 及び 観客賞、オーケストラ賞受賞
指揮者の登竜門というブザンソン国際若手指揮者コンクール優勝は、指揮者を目指す人なら誰でも欲しい素晴らしい快挙なのです。
沖澤のどかさんの今後の指揮活動は?
優勝したものの、まだコンクールは受けていく予定だそうです。
また日本でも指揮者としての仕事が入ってきています。
2020年3月6日(金)~3月15日(日) (予定)
「リッカルド・ムーティ「イタリア・オペラ・アカデミー in 東京」
ヴェルディ: 歌劇《マクベス》
2020年2020年11月26日(木)、27日(金)、28日(土)、29日(日)
東京二期会オペレッタ《メリー・ウィドー》(新制作)
会場:日生劇場
指揮:沖澤のどか
出演:東京交響楽団
演出:眞鍋卓嗣