大沢たかおさん休業から「王様と私」出演の出来すぎた道のり

 

ミュージカル「王様と私」のロンドン公演、映画「キングダム」の出演など、めざましい活躍の大沢たかおさんですが、2016年から2年間、俳優を休業されていました。

 

休業中の生活やミュージカル「王様と私」への出演のエピソードなど、今だから語られる秘話をお伝えしていきます。

 

大沢たかおさんの休業は必然だった!?

 

 

最高視聴率25%を超える人気ドラマ「JIN~仁~」(TBS)の後くらいから「だんだんいいアイデアが出てこないっていうか・・・。頑張っても頑張ってもドキドキしなくなってきた」と感じるようになったそうです。「一度ブレイクしたい」という思いが募ってきたそうです。

 

俳優業をやめて、もう一度戻ってくることは難しいとも考えたそうですが、やはり一度、離れてみようと決断。そんなときに限って良い仕事がきたりするものですが、なんとかスケジュール調整をして、俳優を休業することにします。

 

休業中は、アメリカに滞在。もともと英語は嫌いではなかったことと、年齢的なものがあっても入れる大学を見つけたことから、アメリカの大学で勉強されました。

 

ここで英会話に磨きがかかったのですね。「英語がうまい!」といったつぶやきも多く集まっています。

 

大沢さんのアメリカ滞在は偶然?渡辺謙さんとの不思議なご縁

 

 

ニューヨーク滞在中、渡辺謙さんのミュージカルの初ニューヨーク公演があり、公演後に感動のあまり渡辺謙さんの楽屋を訪ねました

 

ちょうどその時、たまたまそこにいたプロデューサーを紹介されます。

 

明日、ヒマ?」と聞かれ、次の日に行ってみると突然英文を読ませられたり、歌を歌わされたり・・・のちにそれが大沢さんのオーディションだったということがわかり、ミュージカル「王様と私」ロンドン公演に出演することが決まったのです。

 

全く聞かされていない状態でのオーディションであったわけですが、実は間に立って紹介してくれた渡辺謙さんが一枚かんでいたそうです。

 

プロデューサーから「日本にいい俳優はいないのか」と言われていたタイミングで、大沢たかおさんがNY公演に来られたのだそうです。偶然は必然なのかもしれませんが、のちに大沢たかおさんは「人の縁に感謝している」といわれています。

 

ロンドンは演劇発祥の地ですから、「できて当たり前」の環境です。初めてのオール英語でのセリフ、そして主役という立場で大変の苦労が多く、日本に帰りたいという気持ちもあったのだとか。

 

しかし、ここで帰ると負け犬、と思いとどまり「こんな自分でいいのか、今のままでいいのか」毎日自問自答しながら、自らと戦って舞台に立った経験が、日本での活動の幅を広げているようです。

 

大沢たかお「王様と私」は渡辺謙の主演代役もこなす

 

 

ミュージカル「王様と私」では、イギリス公演で首相の役をされた大沢たかおさんですが、一緒に出演されていた渡辺謙さんが休みの時には、渡辺謙さんの役である王様を代役されました

 

首相の役での全体練習は5週間。びっちり練習できたのですが、王様の代役の練習時間はたったの4時間!その4時間だけの練習で本番3時間をこなすというハードなスケジュールだったそうです。本番で初めて出演の女優さんとセリフを合わせるなど、ドキドキものだったのだとか。

 

日本と違って個室の楽屋がもらえなかったのもイギリス流。楽屋が同室だった若手俳優ディーン君が、さまざまなイギリスのハウツーを教えてくれるようになったことも、舞台成功のサポートになったことは間違いありません。

 

ロンドンでは主役の控えが常時2名いるそうで、自分が役から降ろされないように、いつも以上に元気にふるまったり、ミスをしないように気を使ったりと「人生20年分を生きたくらい、いろいろなことを学んだ」そうです。

 

渡辺謙さんからも「真っすぐで素晴らしい俳優だ!」と力強い言葉ももらっている大沢たかおさん。

渡辺謙さんとの縁が、さらなるご縁と活躍の場を広めてくれたようですね。

 

待ち望んだ、9月27日からの日本凱旋公演「王様と私」は非常に注目されています。

 

休業が偶然のご縁を生み、ますます演技の幅が広がり活躍されている大沢たかおさん。

応援しています。

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