吉幾三の「TSUGARU」津軽弁ラップを標準語翻訳で解説

吉幾三さんの新曲「TSUGARU」のはどんな曲?

方言ラップにチャレンジした新曲「TSUGARU」が、9月12日(木)よりApple music、レコチョク、Spotifyほか、各種音楽配信サイト限定でリリースされた。

出典:日本語ラップの始祖・吉幾三が令和に放つ“衝撃の新方言ラップ”が爆誕! 「皆さんには意味がわからないと思います(笑)」/ザテレビジョン

 

すべて津軽弁ラップで歌われているので、「何を言っているかわからない!」「通訳が必要!」という声が多く集まっています。

吉幾三さんの本物の津軽弁が、ラップのリズムにぴったり過ぎています。

ぴったり過ぎて、カッコいい

 

1.25倍速で聞くのがリズム感があっておススメです。

 

TSUGARUの歌詞の意味は?標準語に直してみた

 

お前さんのじいちゃんとばあちゃんは元気か?

うちのじいちゃんとばあちゃんは 去年亡くなったんだ。

お前さんの息子さんは元気か?

うちの息子が元気なのか、親の私も知らないんだ。

東京に行ったと聞いているけど、東京のどこに行ったの?

息子のことはさっぱりわからない、本当にバカな息子だ。

 

お前さんの娘さんは元気か?

うちの娘はアメリカにいるよ。

嫁に行って何年になるかな?

全然帰ってこないんだよ。仕方のない娘なんだ。

子供ができたと聞いたけど、男の子みたいな女の子だから、

お祝いのお金も包まずに、本当に迷惑をかけてばかりいるんだ。

 

喋るとおしゃべりだと言われる。

喋らないと喋らない奴だと言われる。

喋るほうがいいのか、悪いのか?

喋らないほうがいいのか、悪いのか?

 

津軽の言葉を馬鹿にするんじゃないよ

 

昨日の夜からいくらでも雪が降っている、

これだと、どこへも行くことができない。

あの橋で滑ってこけたんだ。

あごを橋の欄干にぶつけてしまった。

額とおしりにイボができて、今から医者に行ってくるんだ。

 

なぜだか知らないが、昨日の夜から痛くて仕方がないから、医者に行くんだ。

太股と膝がツライので、そこも一緒に診てもらって温泉に入ってくるんだ、今日。

夜には家に帰るので、家に来ない?

もやしとネギのモツ鍋を食べよう。

一杯やろう、今夜。

妻もいないし、誰もいないし。

家に帰ったら電話するよ。

 

喋るとおしゃべりだと言われる。

喋らないと喋らないヤツだと言われる。

喋るほうがいいのか、悪いのか?

喋らないほうがいいのか、悪いのか?

 

生まれ故郷の津軽を馬鹿にするんじゃないよ

 

青森、弘前、五所川原

八戸、陸奥に、鰺ヶ沢

食べ物はおいしいし、お酒も格別だ。

三方を海に囲まれて、それでも出ていくバカな娘なんだ。

帰ってこられない子供たち。

帰ってくればお土産を持たせるけれど、

来るときはいつも「食べてない。」と言う。

お菓子だけならいらない、お金をくれ。

「田畑や山林はどうするんだ?」

俺が死んだら売るつもりだろう、何もやらないぞ!

百歳まで生きるぞ、何もやらないぞ!

死んだら 化けてでてやる。

枕元に立ってやる。

覚えておけよ、このガキ。

お前だって年取ったら、同じようになるんだ。

 

喋るとおしゃべりだと言われる。

喋らないと喋らないヤツだと言われる。

喋るほうがいいのか、悪いのか?

喋らないほうがいいのか、悪いのか?

 

青森全部を馬鹿にするんじゃないよ

 

「おら東京さ行ぐだ」から「THUGARU」に続いていた!

 

THUGARUは津軽での日常を舞台にしたストーリーであることが、標準語訳でお分かりいただけます。

 

これを歌っているIKUZO YOSHI (吉幾三)さんは

1984年に日本のラッパー元祖といわれる「おら東京さ行ぐだ」で35万枚の大ヒットしました。

 

 

この曲は、故郷を捨てて東京に行く男子の気持ちを歌ったものでしたが、今回の「THUGARU」は、35年前に故郷を捨て東京に行った子供たちに対する親父の歌となっているようです。

 

津軽弁がわからないと、なかなか歌詞の意味がわかりずらいですが、津軽地方や岩手など東北在住の方には、歌詞がなくてもリアルに理解できる!という声もあります。

 

IKUZO YOSHI (吉幾三)プロフィール

  • 日本の演歌歌手、シンガーソングライター、作詞家、作曲家、ラッパー、タレント。
  • 青森県北津軽郡金木町出身。青森県在住。
  • 本名は鎌田 善人。公式愛称はIKZO。
  • 生年月日:1952年11月11日
  • 身長:178 cm
  • 既婚。子供3人

 

標準語バージョン「THUGARU」がリリース決定

 

吉幾三さんのラッパーの勢いは止まりませんが、「何言っているかわからない!」という問い合わせも殺到していることから、この度標準語バージョンのリリースが決定したようだ。

 

日本のラッパー吉幾三さんの更なる活躍が楽しみです。

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